▼職人協会【　モーターソグニル　】

◆【 オルレアン 】
┣【 バスターライラック 】
┣【 スヴァリン 】
┗【 モーターソグニル 】

各層を繋ぐエレベーターの点検をはじめ、
ユグドラシル全体のメンテナンスを行う職人協会。

協会・組合の形態を取る組織であるため、完全な一枚岩ではなく、
各所の職人長とその部下・弟子が集い、ネットワークとして連携・協力している形の組織である。
そのため個人で動く者もいれば、大人数のチームで活動する者もいる等、分野・働き方はともに様々。
職人間にも独自の力関係があり、得意分野もそれぞれ異なるため、意外と複雑な組織である。

ユグドラシルの管理・維持へ直接的に関わる性質上、かなり歴史の長い組織であり、
活動の場も中層に留まらない。
新設、設置、整備、修理、解体とあらゆる分野に渡って活躍する彼らこそが、
ユグドラシルという空間を支えていると言っても過言ではない。

職人気質で頑固なメンバーも多いが、寡黙な彼らの信頼は三層に渡って厚い。
現在は中層管理局スヴァリンと拠点を同じくし、日夜忙しく働いている。

グリンピース・ヒースメイル

モーターソグニル職人長の一人。作業用メットと作業着が普段着。
中層～下層を繋ぐダクトの中で３０年以上も修理点検エレベーターに乗り続けている現役の職人。
ユグドラシルの地理について最も詳しい人物の一人で、
迷宮同然の空間であるウトガルドを、裏道含め全く迷わず移動できるという。

オルレアンとしては最古参クラスの人物であり、
アリスにとって父親ないし祖父のような役割を担ってきた。
いつも柔和な笑みを浮かべた好々爺で、アリスを後方から見守る。
後述する異能を含め戦闘要員としての実力は皆無に近い一方、
平和ボケしているわけでは無論なく、有事の際には豊富な知識・経験を活かし参謀めいた活躍を見せる。
（というか荒事自体には慣れ切っていると考えた方が自然だろう。だってウトガルドが職場なんだぜ？）

エスパー異能【 ノスタルジックエレベーター 】は、
エレベーター昇降中の間に同乗者の記憶を呼び起こし投影する。
そこでは楽しかった思い出、トラウマ、様々な記憶が目の前に蘇る。
情報収集の他、危険人物のプロファイルにも重用される。

「ほ、最近物騒な話が多くて困るわい」
「アリスや…お前さんは本当にワシの娘の若い頃にそっくりじゃ…。」
「昔には戻れん――が、なに…これからの未来もそう捨てたもんじゃないさ。きっとな。」