▼民主機構【 オルレアン 】

◆【 オルレアン 】
┣【 バスターライラック 】
┣【 スヴァリン 】
┗【 モーターソグニル 】

同名のレジスタンスを前身とした、中層の民間組織。イメージワードは【平和】。
前身になったのは革命組織であるため、メンバーはそれぞれ正業を持っており、
オルレアン自体も彼らをつなぐ人脈・ネットワークを指すものといった方が正確であった。
ラグナロク事件以降は、グングニルから中層の自治を正式に委託されるようになったため、
委員会のような形式の下、各組織を束ねて中層を運営している。

民間警備隊バスターライラック、管理局スヴァリン、職人組合モーターソグニルと密接な繋がりを持つ。
上下層と比べると教育機関の整備や民間警備、養護施設の支援に力を入れており、
こと貧富や差別に基づく問題には鋭い動きを見せる。
レジスタンス時代から、グングニル政権で支援を受けられなかった者の救済を活動の軸としていたことの賜物であり、
正規化された現在も市民ファーストのスタンスは変わっていない。

レジスタンス時代の名は【解放の（使徒）オルレアン】。
当時から市民間では支持が篤く、ラグナロク事件の際は【グングニル】【テセウス】の両陣営から狙われる『シズカ・タチバナ』の身を案じ、彼女を匿うことを決断。
一時は両勢力を出し抜きタチバナ姉妹の確保に成功するが、後に奪還され、最終的には降伏した。
頭目やその幹部は処刑されるかと思われたが、その顛末はご存じの通りである。

アリス・ディアーネ

オルレアン最高顧問。
かつて存在したレジスタンス【解放のオルレアン】のリーダーでもあった。

透き通るような薄い金髪のロングヘアーを持つ。
生まれつき目が見えず、脚部も事故によって欠損している。
異能者として目覚めたのは事故による脚の欠損が原因。

性格は穏やかで純粋。ただ、それゆえ少し天然染みたところがある。
自身の異能、その過去から人間の醜さ・愚かさを痛いほど理解しており、
それでもなお人の美しさを信じる、強い少女。

ユグドラシル出身ではなく、外界の強制送致によって収容された経緯がある。
事故によって脚を喪い、さらに異能に目覚めたアリスを疎んだ両親による告発が原因だった。
その後は登録売買によって下層で慰み者にされ、
家族に棄てられたという意識もあって一時は絶望と恐怖の濁流に呑まれたものの、
オルレアンによって救出される事で生還したのだった。

異能は思考の送受信を行うエスパー能力【ワンダーランド】。
単純なテレパシーだが、その出力は超ド級で、中層全域に及ぶ。
身体の都合で彼女自身の交戦能力が高いとは言えないため、交渉や支援に向いた異能である。

「戦争なんて関係ないわ！　目の前に救える命があるなら、それを救うのがオルレアンです！」
「皆さんの協力なくして平和はありえません。私に力を貸して下さい。」
「フフフ、おいたはいけませんよ。」