創造と探求の象徴。
奇術師と訳されることもあり、実際テーブルの上に色んなものが転がっている。
「この世のはじまりは炎に包まれていた」とはポルナレフの談だが、元の図柄においても魔術師は松明を掲げている。
即ちこのカードが象徴するのは「創造力」だが、単に何か生まれることを暗示しているわけではない。
(そういった暗示はむしろ【太陽】や【世界】の暗示が近い)
このカードが関わるのは、何かが生まれる過程において最もはじめの部分、つまり「アイデア」や「構想」の部分である。
何かを新しく始めようという時に障害は数多いが、最大の障害はアイデアである。アイデアなくしては何事も始まらないからだ。
ふと脳裏に降り立って何かを生み出す力を与えてくれる、このカードが象徴するのはそんな閃きである。
それが成就するのか、それとも途中で頓挫するのかはまだわからない。それでも何かが新しく鼓動を始めた瞬間を、このカードは知らせてくれるだろう。
キャラクターとしては、「好奇心旺盛な言い出しっぺ」「しかし移り気で、周囲を振り回すこともある」、そんなキャラクターが当てはまる。
好奇心や探究心が欠かせない職種として、芸術家のキャラクターはこのアルカナの適性が高い。
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