■政治


●前書き


正直触れるかどうか迷ったが、公式の記述のみだと各組織の立ち位置があまりに不透明であることや、
選挙や政治というトピックはなんだかんだシナリオのギミックとして利用されることが多いということで、
記述を設置することにした。シナリオに汚い金持ち出したいからな。

異能者差別やアンドロイドの権利なども結局は「政治」の話題であるので、
その辺りの情勢もこのページに加筆していくことになるかもしれない。

●概説


ユグドラシルは異能者の監獄であると同時に、地方政府に相当するグングニルと、
世界政府※1から派遣される総督によって統治される植民地国家である。
選挙は行われるが、行政の長である「総督」のポストは世界政府によって決定されるため、
一つの国家としては外界に手綱を握られている状態が続いている。

一方、内政については、この手の国家として珍しいほど民主的かつ自由が許されている。
グングニルへの政権批判を含め言論についても寛容で、日常に閉塞感を感じる者は一般的には少ない。
絶海に位置するユグドラシルでは、島民の反逆・脱出が地理的に困難なため、
一般的な植民地のように島民の言動を無理に押さえつける必要が薄いという判断もあるのだろう。

※1…実際の人類史において世界政府と呼べる組織は実在しない。

●歴史


建設当初のユグドラシルにおいては「あくまで国家ではなく監獄である」という意識が強く、
政治は「異能者の支配・管理」「植民地としての生産ラインの確立」を目標に行われており、
政府の監視も今日より苛烈であった。

が、ユグドラシルが一つの国家として発展を遂げるにつれ、
政府が極端な統制を行わずともユグドラシルは植民地として十分な機能を果たすことができるようになっていく。
生産ライン確立の過程では異能者の貢献も大きく、彼らの社会的な存在感も無視できなくなり始めていた。

結果、かつてのように島民の弾圧を徹底することは難しくなり、
その意義も薄らいだことで、当時の総督およびグングニルは内政への干渉を一部放棄。
これを契機にユグドラシルの社会構造が一般的な国家に近いものとして再編され、
その一環として異能者の参政権も一部認可された経緯がある。

今日においては、異能者もノーマルも、それ自体による制度上の格差はほとんど存在しない。
が、実体としては建設当初のノーマル主義的な体質は大きく尾を引いており、
ルーン企業連の暗躍や異能者差別の要因もあり、政治の中央はノーマルのエリート層が牛耳っている。