▼下層【 ヘルヘイム 】
暴力組織連合【 ヨトゥン 】

下層を中心として分布する、【ファミリー・ベルゲルミル】を中心としたギャング連合。
スヴァルトアルフとは密な関係にあるものの、手駒として利用されている節がある。
近年は分不相応な規模拡大によって暴走気味。

【関連ワード】 スヴァルトアルフ
【関連NPC】 カミッロ=ヴァレンツィ

水中賭博街【 アトランティス 】

グニパヘリルの内、島外まで飛び出した一角の地下、つまり水中に存在するカジノ街。
島内で数少ない「海」を体験できる施設であり、賭博だけではなく水族館的な需要もある。

複数のカジノが密集して1つのカジノ街と化している関係から、取り扱うギャンブルは大変豊富。
ルーレットにトランプ、スロットを揃えたオーソドックスなカジノから、雀荘やパチンコ屋などといった庶民的な賭博施設も擁する。
カジノへ伴うように建てられたホテルやレストランも充実しており、昼夜を問わず地下街とは思えぬ賑わいを見せる。

半面、賭博というコンテンツを巡って犯罪集団が鎬を削っている不穏なエリアでもある。
運営にはスヴァルトアルフやルーン企業連が関わっているという噂もあって、レギュラー組織からは危険視されている。
水中を舞台としたセンセーショナルな施設ではあるが、その実態は様々な組織の思惑が入り乱れる、幻想と欲望の都なのである。

【関連ワード】 スヴァルトアルフ、ルーン企業連

滋薬肉饗食

グニパヘリル街の裏路地に存在する、スヴァルトアルフ傘下の小綺麗な居酒屋。
営業時間は17:00~28:00、定休日なし。

内装は場所に似合わず落ち着いた色合いで、ゆったりと食事を楽しむ事が出来る。
会員制ではないが、客の顔ぶれは大抵同じ。

この店の大きな特徴として、材料の持ち込みが可能という点がある。
手間賃は取られるが、注文すればその通りに調理してもらえる。持ち帰り用に箱詰めも可能。
余った食材は有料で引き取りもしているが、一口も食べずに帰ることは店主の方針から許されていない。

スヴァルトアルフから紹介されて来た客の殆どは、
持ち込んだ食材で出来た料理を一口齧るや否や、逃げるように帰ってしまうことが店主の悩み。
もっとも、引き取りがあった日には常連客達がこぞって注文し、
骨の髄まで食べ尽くすため次の日には無くなっているのだが。

【関連ワード】 スヴァルトアルフ

売春宿【 ドールハウス 】

グニパヘリル街の一角に存在する、会員制の高級ホテル。
フロアは1Fから順に、「1:なし(入口のみ)」「2:ロビー&ラウンジ」「3:アメニティーフロア」「4:宴会場(キャバレー)」
「5:スタッフルーム」「6~7:客室(スタンダード)」「8:レストラン」「9:客室(スイート)」の9階建て。

実態は【スヴァルトアルフ】が経営する売春宿。
全ての従業員は【グリゴリシリーズ】で構成されており、チップ次第で“様々な”サービスを受けることが可能。
当然ながら法的には真っ黒で、会費及び利用料金は「法外」の一言。
そのため利用者の九分九厘は富裕層であり、彼らと恒常的に接触できるこの施設は、スヴァルトアルフにとって情報収集の拠点でもある。

非会員は入場すら許されないが、【スヴァルトアルフ】会員に限っては例外。
そのためスヴァルト会員の待機所ないしセーフハウスとしても用いられることも。
無論、宿泊したり“サービスを利用”する際は代金を用意されたし。

【関連ワード】 スヴァルトアルフ、グリゴリシリーズ
【関連PC】 "タマ"(GR-0040-PJ)

人工砂浜【 ギョッル 】

グニパヘリル街の内、特に海抜の低いエリアの一角に設けられた人工ビーチ。
遊泳時間は09:00~18:00(海開き期間中のみ)、利用時間は09:00~22:00。
管轄は【YDF】であり、管理事務所も同ビーチ内にある。

一般に開放された施設の中では最も具体的に「海」を体験できる空間だが、それだけに脱獄者への警戒は厳重。
入退場の際は受付で市民登録データの照合が必要な他、海中柵の外(遊泳禁止エリア)に移動した者は警告の後、処罰対象となる。
また、出店される海の家や観光客には素性をロンダリングしたエネミー組織関係者が紛れているとかいないとか。

楽しい話題としては、島内唯一のビーチスポットということもあって施設が豊富。
売店、更衣室、コインロッカー、コインシャワー完備であり、水質も意外なほど綺麗である。もし魚を捕まえてもキャッチ&リリースで。
そして、ビーチから眺める夕日~夜空は絶景の一言。

ライフセーバーのバイトは随時募集中。

【関連ワード】 YDF、スヴァルトアルフ、ルーン企業連

寿くら

下層の漁港近くにある寿司屋。
寿司屋ということで料亭としては高級な部類に入ること、
そもそも港の近域は【 エーリヴァーガル 】の縄張り(=テセウスの縄張り)であることから治安は比較的良好。

港から直送されてくる素材で作られる新鮮な寿司は絶品。
裏メニューとして港で取れた魚的な何かも取り扱っているが、お腹を壊さないようどうか程々に。

食べた金額に合わせてくじ引きが引けるサービスがあり、
「思わずもう一皿食べてしまう」と好評。

【関連組織】 エーリヴァーガル
【関連NPC】 テンカ&ムテン
年齢不詳 下層 能力タイプ/ノーマル

蔵寿司で働くアンドロイドの二人組。青髪のガイノイドがテンカ、グラサンのアンドロイドがムテン。
お魚を捌くことと簡単なマジックが得意。店長ではない。
くじ引きで客がはずれを引いたときに、こっそりアタリにすり替えたりしていつも怒られている。


クエンティンズ・クレヨンスクール

ニブルヘイム港付近にある大舎制児童養護施設。初等学校も兼ねており、子供達への教育も行っている。
遊園地【パステルパーティパーク】の内部に建てられている。院長は【トリスタン・クエンティン】氏。

入所者数は25人前後、年齢6~12歳の子供が主。
特色として、島内、外界問わず能力抑制装置によって才能を圧殺されていた子供を生徒として迎えているようだ

職員、生徒ともに全員が常に「インターカム」を装着している。
インターカムはGPS機能と通信機能を搭載したヘッドセット型の端末である他、
装着者全員で演算能力を共有し、個人個人の能力発動を補助する機能がある。
(平たく言えば装着者全員が発動スペックを合算し、共有している。)
これによって生徒たちに能力者としての”リハビリ”を行っているようだ。


遊園地【 パステルパーティパーク 】

敷地内に孤児院の併設された遊園地。定休日は「月」「水」「金」と、比較的多め。
子供達の為に遊具を設置する内に凝りに凝っていき、気がつけば大規模になってしまったので商業施設化したらしい。

入場の際はボディチェックと登録情報照合に加え、「インターカム」の装着を求められる。
こちらのインターカムは暴徒鎮圧用のジャミング機能が搭載されている。
遊園地内とはいえ、下層でこういった安全対策は必須ということなのだろう。

アトラクションのレパートリーは【ローラーコースター】【フリーフォール】【ロック・クライミング】【メリーゴーラウンド】など定番のものに始まり、
ひとりでに浮遊する風船を撃ち落とすアトラクション、自律移動するぬいぐるみと模擬戦闘など自分の能力を絡めて遊ぶことができるものもある。
レストランではニブルヘイム港から直送されたシーフード料理も堪能可能。

下層には似つかわしくないほど美しく幻想的な空間ではあるものの、
「潮風の当たる場所なのに遊具にはサビ一つない」「遊具設置の資金源」「一部アトラクションの原理」など不明な要素も多い。
オーナーであるクエンティン氏に問い詰めるとテセウス技術政策総合研究所から安全認可を受けていることを明かすが、
それ以上は企業秘密の一点張り。
従業員の異能を遊園地の稼働に使っている事は認めているが……?

【関連NPC】 有珠・クエンティン
年齢不詳 女性 能力タイプ/クリエイター 能力名/魔法使いの夜

【トリスタン・クエンティン】氏の妻。
玩具を作り出すクリエイター能力【魔法使いの夜】を持ち、遊園地の遊具は彼女の能力によって創造、稼働している。

大規模な発動スペックと能力精度に恵まれたが、それでも一週間ほどかけてローラーコースターの施設を丸ごと作り出し、それを動かす程度が限界だった。
しかし現在は院内の職員と児童、園内の従業員、そして来園者が装着しているインカムからスペックを少しずつ拝借し敷地内全域を稼働させている。
それでも無理が祟っているが、すべては子供達の幸せのため、らしい。
従業員が一人増えるだけで負担が減るため、いつでも働き手を募集している。


バー【 The Gates of Hell 】

スラム街の一角でバーテンダー【ロダン】の営む小洒落たバー。
営業時間は20:00~28:00、定休日はなし。
店のメニューは洒落たカクテルからストロベリーサンデーまで。
クラシックをBGMとする店内は、下層らしい妖艶さと下層にあるまじき気品が同居している。

裏稼業に携わる者や情報屋が度々利用する店でもあり、情報収集の拠点にする者も多い。
店主のロダンは特殊な武器の製造と密売を請け負う武器屋という裏の顔も持つが、
こちらは一定以上の信頼関係がある相手にしか売ることはない。

【関連NPC】 ロダン
年齢不詳 男性 能力タイプ/トランサー 能力名/ガンスミス

【The Gates of Hell】のバーテンダー。容姿は40~50代ほどだが、年齢については謎が多い。
かつては腕利きのグレイプニル隊員であったが、上層での生活では満たされないものを感じて下層へ堕ちる。
それからはアウトローとして力こそ全ての日々を謳歌するが、結局それにも飽きて現在に至った。

長身・スキンヘッド・サングラスという威圧感のある風貌に違わずかなりの実力者。
荒くれものの間でさえ「彼の店で抗争はご法度」との不文律があるほどで、彼の店で暴れるのは命知らずかモヒカンぐらいのものである。
他方で文化的な一面もあり、店内にかかっているクラシックは彼の趣味。

異能【ガンスミス】は標的を武器に変換するトランサー能力。
周囲に存在する人間たちの「イメージの力」を元に創造するため、知名度が低かったり架空の武器である場合、創造は困難。
かつてはこの能力で武器を創造していたため、彼の武器には「消費期限」があることで知られていた。
……現在その力は大きく失われており、指先を火炎放射器に変換してライター代わりに使うのが精々の利用方法。

「俺をその辺の人間と一緒にしたら痛い目に遭うぜ」
「……ビューティフル!」


レストラン【 すこやかミート 】

主に肉料理を提供しているレストラン。
営業時間は10:00~23:00。

店長の卓越した技術によって合成肉でありながらジューシーな肉質の料理を提供しており、
下層としてはそれなりにお値段の張る店だが愛好家も多い。

看板メニューは「すこやかハンバーグ」で、チーズやカレーソースなどのトッピングも一通り揃えている。
また、料理だけでなく肉料理に合うお酒も提供しており、特に夜はそういった客層が増える。

【関連NPC】 霜降 爽(しもふり そう)
年齢不詳 男性 能力タイプ/ノーマル

飲食店「すこやかミート」店長兼料理人。
肉料理が大好きで、肉料理に関する技術の高めた人物。
肉の目利きから下ごしらえ、調理、料理に合わせた酒類のテイスティングなどなんでもござれ。


カラオケ兼飲食店【 グレーエリア 】

「カラオケを歌うのは楽しいし美味しい料理を食べると楽しいんだから2つ合わせたらめっちゃ楽しくない?」
という考えから設立された、歌って食べれるカラオケ店。
営業時間は08:00~24:00。

カラオケルームの個室でレストランのような豪華な食事を注文できるのが特徴だが、
歌うなら普通のカラオケ行くし食べるならその辺の店で済ませるわ!という人が多くどっちつかずな店なので業績は微妙。
ただし料理の味は普通に良いためか不思議と潰れない。
なお、料理は和洋中の各ジャンルが入り乱れており、そういう意味でもなんかどっちつかずである。

【関連NPC】 二兎 食歌(にと じきか)
年齢不詳 不明 能力タイプ/不明

カラオケ兼飲食店「グレーエリア」店長。
楽しそうという思いつきで行動する享楽主義。好きなもの全部乗せが好き。
料理の腕は良いので普通の飲食店を経営すればいいのにとよく言われる。


時計工房【 アインシュタイン 】

時計師【ニコラス=スペンサー】によって創業され、一家相伝の形で続いてきた時計ブランド。
デジタル化が進んだ島内においても完全機械式の時計にこだわり続け、流通数は少ないながらも高い技術力で知られる。
生産形態はオーダーメイドが基本だが、【アーネスト=スペンサー】の代になってからは後述するようにアトリエでの交渉販売も行っている。

創業者のニコラスはかつてある有名ブランドの下で時計製作を行っていたものの、能力者としての嫌疑をかけられ入島時に破門。
その後、島内で時計師として活動を再開する際に【アインシュタイン】のブランドを立ち上げたという経緯がある。
2代目の【ハロルド=スペンサー】が4年前に爆弾テロで急死した際は存続が危ぶまれたものの、
彼の息子であるアーネストが3代目を継ぐことで事無きを得た。

アトリエは上層から移転して下層の郊外にあり、土曜日の08:00~15:00には展示室が一般開放される。
内部には固定式・携帯式を問わず大量の時計が並んでおり、気に入ったものがあればアーネストとの交渉次第で購入可能。
お値段は作品に対するアーネストの評価次第であり、オーダーメイドに比べれば安めの傾向にあるが……
まぁ500万以上は見ておいた方が良い。
デザインについては、先代までと比較して装飾を多用した奇抜で派手なものが多いとされる。

【関連PC】 アーネスト=スペンサー(“ドゥームズ・デイ”)

美容整形外科【 加納クリニック 】

クローン技術を活用した美容整形外科医院。
四肢欠損やサイボーグやミュータントをナチュラルな体に整形する。

手術の内容は「手足のパーツをクローニングで複製し、欠損した部位を生成したクローンと交換する」というもの。
表向きには正式な認可の降りた美容整形外科であり、評判も上々。一般人にも広く利用されていた。
脳髄を除外したクローニングはれっきとした医療行為であり、合法だったのも事実である。

が、その実態はスヴァルトアルフのフロント企業。
FF法において許認可が必要な「脳髄を含めた全身のクローニング」も度々行われており、
相当数の人造人間が犠牲になったと推定される。

現在は院長の【加納明博】に実刑判決が下ったことで廃業。
表裏問わず加納クリニックの顧客に与えた影響は多くあるだろう。

【関連NPC】 加納明博
年齢不詳 男性 能力タイプ/エスパー 能力名/手術を開始する

加納クリニック院長。
ユグドラシルにおけるクローン技術の権威であり、かつてはグリゴリシリーズの設計・開発にも携わっていた。

元々はフラメルの研究員として外界から徴集された研究者であったが、公機関の煩わしさから直ぐに離れ、ルーン企業連に移った。
ルーンのクローン技術提供員としてスヴァルトアルフへ出向の後、最終的にはスヴァルトアルフへ移籍した経緯がある。

元は「公機関のために徴集された人材」という立場であるため、
これを利用してグングニルから正式なクローンの許認可を獲得。スヴァルトアルフのフロント企業として活動していた。
グリゴリシリーズのような量産よりも、ワンオフによる製造を得手とする。

現在は許認可のない全身クローンの製造で実刑判決を受け、服役中。余罪の調査も行われている。
クローン分野においては一線級の知識を誇る人物ということで、参考人として獄中聴取を受けることもままあるようだ。